OneNoteとアップル・ペンシルで作る英語9000語のデジタル単語帳

テーマ別9000語の教本を利用

今回は、アップル・ペンシルとOneNoteを使って英語の単語力を飛躍的に高める方法について説明したいと思います。目標は、9000語です。

用いた教本は、英語で出版されている 『Taranov, Andrey. Japanese vocabulary for English speakers – 9000 words (T&P Books) . T&P Books Publishing. Kindle 版. 』というKindle電子書籍です。この本には、テーマ別の重要単語がフランス語と日本語で表示されています。テーマ別に網羅的に列挙されているので、単語を覚えるには最適です。単語の類似性を手がかりに、芋づる式に速効で覚えられる上に、テーマによる偏りを防ぐことができるからです。日本では、このようにテーマ別に基本的単語を9000語も収録した本というのは見当たりません。不思議なことです。英和辞書なら掃いて捨てるほどあるのに、テーマ別に1万語近くを体系的に収録した本というのは意外と少ないものです。けれども、語学力を上級レベルにまで高めるには、テーマ別に9000語くらいの語彙力が必要になります。

この英単語9000語テーマ別辞書の著者は、Andrey Taranovという人です。何が専門かは分かりません。アマゾンのレビューをみると、評価は必ずしも高くはないようです。おすすめできないというレビューもみられます。けれども、私が読んだ限り、日本語の記述はきわめて正確で、信頼できます。それに対応するフランス語や英語も、99%は正しいようです。確かに、中には訳語として的確ではないもの、いまえは使っていない単語が散見されることも事実ですが、後で述べるように、不明な単語については、より信頼できる辞書を参照して修正を加えていけばいいのです。そのほうが、かえって単語の記憶力が増大するというメリットもあります。また、本書はアメリカ人向けのようですが、実際には、英語を覚えたい日本人にもぴったりの内容です。アマゾンのレビューはあまり信用しないほうがいいでしょう。参考までにみておくのがいいようですね。

内容構成はフランス語版とまったく同じですので、フランス語と英語の単語力を一気に高めたい場合には、この2冊を同時並行的に学習するのがおすすめです。というのは、英語とフランス語の単語は同系統なので、類似しているものが多いからです。私は、英語力は一級程度だと自認しているのですが、この単語9000を読んでみると、テーマによっては、単語力がきわめて貧弱であることを痛感します。フランス語と並んで弱点を強化したいと思っています。

[amazonjs asin=”B00BYJIXUA” locale=”JP” title=”Japanese vocabulary for English speakers – 9000 words (T&P Books) (English Edition)”]

OneNoteにテーマ別単語帳をつくる

さて、いよいよ作業の開始です。1からノートに9000語の単語帳をつくるとすれば、とてつもなく大変な作業ですが、OneNoteとKindle電子書籍を使えば、それほど大変な作業ではありません。OneNoteには、テーマ別の「ページ」をつくり、Kindleの本から、該当するテーマの単語を「コピペ」するだけでいいのです。1冊(約250ページ)をすべてOneNoteに移し替えるのに、1週間もあれば十分ではないでしょうか?(実際、私がこのコピペ作業を始めてからまだ3日ですが、すでに全体の8割以上をコピーしました。)すべて手書きで単語帳を作成する場合の手間を考えれば、数十分の一くらいで済むのではないかと思います。

作成した単語帳のサンプルをお目にかけたいと思いいます。

これは、OneNoteの1ページです。一番左側には「セクション」があります。大見出しは、「最新!英語上達法」となっています。これは、大きなテーマですね。このセクションの下に、「単語9000」などのセクションがあります。英語学習関連のOneNoteには現在のところ、12のセクションを作っていることを示しています。

「単語9000」の「病気」タブをクリックすると、上の画像のように、「病院」から始まるテーマの「ページ」が表示されます。それぞれのページをクリックすると、画面右のように、英語9000の本からコピペした単語集を見ることが出来ます。ページをベースとして、17の領域に分けています。これだと、タグを手がかりに、原書よりもテーマ別の単語集をより簡単に参照することができます。紙の本とは違って、「ページ」の構成も柔軟にできています。1ページの行数や1行の字数に制限がないからです。これは、とくに、アップルペンシルで、あとで手書きで書き込むときには非常に便利です。

iPad ProとApple Pencilで手書きの単語帳を作成する

単語帳をコピペしただけでは、単語を覚えることはできません。OneNoteにコピペした単語帳にApple Penで他の辞書を参照しながら、より詳しい意味、例文、注釈などを書き込んでいくことで、単語の記憶量が飛躍的に高まります。書き込みには、iPad Pro (12.9インチ)とApple Pencilを使うのがおすすめです。なにしろ、キーボードではなく、タッチペンで直接画面に手書きで文字を一つ一つ入れていくという作業が、記憶の定着には大切なのです。とくに、覚えたい単語を使った例文を手書きで書いてみるという作業が記憶にはとても大切です。例文の豊富な良質の辞書を使うことをお薦めします。本書には例文がまったくありません。これは辞書としては不十分ですが、実は、手書き単語集を作成する上ではかえって好都合なのです。信頼できる辞書を参照しながら、覚えるのに適切な例文を選び、アップル・ペンシルで余白に例文を手書きで入力することで、単語力が飛躍的にアップするからです。単語は、例文の中で文脈やフレーズと合わせて読み書きすることによって、初めて正確に記憶し、活用することができるのです。その意味でも、本書のOneNote版をベースとして単語帳をつくることは、9000語の単語力をつける上で最適の方法といえるでしょう。

最後に、実際にタッチペンを使って作成した単語帳のサンプルをお目に掛けたいと思います。タッチペンなので、どうしても手書き文字は乱れてしまいますが、そんなことは一切気にする必要はありません。人に見せるわけではないし、目的は記憶に定着させることだからです。それに、手書き文字はワンタッチで消去することができますから、タッチペンは、何回でもやり直すことができます。