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英語上達のための「 OneNote」超活用術

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NHKラジオ語学講座の徹底活用法

語学学習を進めるには、単に紙の本を読んだり、音声のリスニングを行うだけでは、なかなか飛躍的な進歩は望めません。かといって、街の語学学校に通ったり、ネットのスカイプ講座を受講するのはお金がかかります。

そこで、お金がかからず、かつ効率的に上級英語を身につけることのできるテクニックを提案したいと思います。それは、マイクロソフト社の出しているパソコン、タブレット、スマホ向けアプリ OneNoteを活用する方法です。

このアプリは無料で利用できるので、安上がりです。また、膨大な情報をわかりやすく整理するのに適しています。紙のノートとは違って、情報を階層的に整理したり、タブのようにページを作れるので、繰り返し学習が必要な語学学習にも向いています。また、テキスト、画像、音声ファイル、動画などを並列的に配置することができるので、リスニングなどの学習に向いています。最後に、ウェブページのようにオンライン上に公開されず、オフラインでの利用が前提になっているため、著作権の問題が発生せず、ハードディスク上に自作の英語学習教材を自由に作ることができます。

以下では、NHKラジオで放送されている上級英語講座「実践ビジネス英語」を例として、英和辞典やネット上のソースなども加えて、OneNoteを使って自分流の「実践ビジネス英語」教材を作成してみたいと思います。

OneNoteはどんなアプリか?

まず、OneNoteがどんなアプリなのかを簡単に説明しておきたいと思います。

OneNoteは、マイクロソフトが販売しているOfficeというソフト群の一つです。Officeといえば、文書作成ソフトのWord、表計算ソフトのExcel、プレゼンテーションソフトのPowerPointが有名ですね。これに比べて、OneNoteはいま一つ知名度が低いようです。けれども、用途の広さからいえば、これらのソフトに負けてはいません。ひとことでいえば、ノートやメモを一元的に管理でき、テキスト、画像、音声、動画などを扱うことができるソフトだといえるでしょう。これに匹敵するソフトといえば、EvernoteやDayOneなどをあげることができますが、無料でほとんど無限大のデータベースを構築できるという点では、これらの類似ソフトを上回るコストパフォーマンスを持っているといえるでしょう。

OneNoteのデータは、OneDriveというクラウドに蓄積されますので、OneDriveの利用契約が前提となります。OneDriveは単独でも契約できますが、Office365を利用している人は、無料で1TBという広大なスペースを使うことができます。Office365を契約している方は、ぜひOneNoteを利用していただきたいと思います。

類似サービスであるEvernoteは、ノートブック、ノート、タグを単位として情報を整理します。けれども、Evernoteを使っているうちに、ノートブックが膨大になり、整理はつかなくなるという経験をした方が少なくないのではないでしょうか。というのも、Evernoteでは、情報は基本的にはノートブック(=フォルダ)、ノート(=ファイル)という二層構造になっているからです。もう一つ、DayOne2という、Mac専用のライフログアプリがありますが、このソフトでは、やはり、ジャーナル(=フォルダ)と記事(=ファイル)という二層構造で情報が整理されています。

これに対して、OneNoteでは、「ノートブック」「セクション」「ページ」という三層構造で情報が整理されています。そのため、情報の整理がより立体的に行うことができ、リアルの出版形態に近い形で情報を扱うことができます。「ノートブック」は、リアルの世界でいえば、1冊の本やノートに対応しています。「セクション」は、本の1章に相当し、「ページ」は、本やノートの1ページに相当します。

OneNoteには、ノートブック単位で他人と情報を共有する機能があります。これは、リアルの世界でいえば、一冊の本やノートを共有するようなものです。OneNoteはオフラインで情報が蓄積されるため、著作権の問題を気にすることなく、他者との情報共有が可能になっています。

OneNoteにはWindows版とMac版がありますが、Mac版では、残念ながら、YoutubeやVimeoなどのオンライン動画を埋め込む機能がありません。そこで、以下では、より機能の充実したWindows版をもとに、OneNoteの使い方を詳しくみていくことにしたいと思います。

「NHK実践ビジネス英語」ノートブックの作成

例として、私が現在OneNote上に作成中の「NHK実践ビジネス英語」を取り上げたいと思います。これは、NHKラジオ第二放送で週3日放送されている「実践ビジネス英語」を主たる素材として、予復習が容易な形でノートブックを制作しようというものです。ハードとしては、Windows10ノートPCの「Surface Pro6」を使っています。このパソコンは、キーボードを切り離すことによって、タッチペンの使えるタブレットにもなるというメリットを持っています。OneNoteでノートブックを作ったあと、練習問題などをノートのようにタッチペンで手書き式に書き込むことができます。

「ノートブック」名は、「NHK実践ビジネス英語2019年4月号」としました。このテキストは、Lesson1とLesson2の2課で構成されており、それぞれが6つのセクションに分かれています。そこで、各セクションを「セクション」とし、それぞれのコンテンツを「ページ」としました。OneNoteのページは、テキストのページとは必ずしも対応してはいません。

OneNoteの作成方法は、語学テキストのKindle電子版をもとに、これをスクリーンショットで範囲指定し、必要な部分をOneNoteにペーストするという方法を用いています。

スクリーンショットで範囲指定し、ペーストするのに用いたソフトは、Windows用のScreenpressoというアプリです。これはMac用の便利なソフトSkitchにほぼ相当するすぐれたアプリです。画面全体のキャプチャー、範囲を指定してのキャプチャー、ぼかし、矢印や図形の描画、図形への文字入力などが行えます。これを活用すれば、OneNoteに語学テキストを張り込むときに、さまざまな修飾を行うことができます。

上の画像は、「実践ビジネス英語」ノートブックの作成画面です。左から、「ノートブック」「セクション」「ページ」という3層構造になっていることがわかります。右から二番目は、ページの見出しになっています。ここは「タブ」のように使うことができます。一番右側には、Lesson1の英文 Today's Vignetteをペーストしていますが、ページの見出しをみると、その下に「日本語訳」のページがついていることがわかります。Vignetteでわからない点があれば、「日本語訳」のタブをクリックすれば、すぐに訳を参照することができます。3ページ目にはVifnetteに出てくる重要な単語やフレーズの解説があります。これも、タブをクリックするだけで参照することができるので便利ですね。Vignetteのページでわからない単語を自分で辞書を使って調べたとすると、一番右の欄の下のように、辞書の該当部分をScreenpressoを使ってコピー&ペーストでOneNoteのページに貼り付けることもできます。ここで使った英和辞典は、Windows版のウィズダム英和辞典です。PCの英和辞典には単語にピンクや青のマーカーを入れることができます。コピー&ペーストすれば、マーカーをつけた状態でOneNoteに貼り付けることができるので、さらに効果的です。

OneNoteに音声を入れて、学習効果を高める

語学の学習では、ネイティブによる音声を繰り返し聞くことが効果的です。NHKのテキストにも別途有料で音声を入手することができます。専用の語学プレイヤーアプリを使う方法もありますが、ダウンロードしたmp3音声ファイルをOneNoteの該当箇所に貼り付けることができれば、その箇所で再生し、テキストや解説を見ながら学習できるので、学習効果はさらに高いものになるものと期待されます。

「実践ビジネス英語」の場合には、ウェブサイトから直接ダウンロードすると、1ヶ月あたり800円でPCにダウンロードすることができます。NetRadioRecoderというネットラジオ録音ソフトを使って無料で録音する手もありますが、ダウンロード版のほうが細かいセクションに区切ったファイルをダウンロードできるので、使い勝手は自家製フィアルよりもはるかに高くなっています。各ファイルには通し番号がふってあり、テキストのどの箇所かが一目でわかるので便利です。ここでは、ダウンロード版のmp3ファイルをOneNoteに張り込むことにしましょう。

NHKサービスセンター ダウンロードストア / 実践ビジネス英語
NHKサービスセンター ダウンロードストア / 実践ビジネス英語

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上のサイトからテキストの4月号(上)(下)の音声ファイルをすべてPCにダウンロードします。デスクトップに「実践ビジネス英語4月号」というフォルダをつくって、ここにファイルをすべて入れておきます。

各ファイルには詳しいタイトルがついていますので、OneNoteに張り込むのは簡単です。例として、Lesson 1のToday's Vignetteの上に張り込んでみましょう。やり方は簡単で、ファイルを貼り付けたい箇所にドラッグするだけです。すると、下のようにファイルの挿入方法を聞いてきますから、「添付ファイルとして挿入」を選びます。すると、OneNoteに音声ファイルのアイコンが表示されますから、位置を補正すればできあがりです。

 

 

上のように音声ファイルのアイコンが表示されますから、ここをダブルクリックすると、音声が再生されます。画面上に再生コントロールパネルが表示され、一時停止、15秒巻き戻し、進むなどの操作を行うことができます。

 

YouTube動画の挿入

「実践ビジネス英語」はラジオ講座なので、残念ながら動画はありません。けれども、テキストのテーマに関連のある英語の動画をYouTubeで探して、OneNoteに埋め込むことができれば、英語の学習をより楽しいものにすることができるでしょう。今回は、テーマがBeing Bilingualなので、これをキーワードにしてYouTubeを検索してみました。すると、次のような動画がヒットしました。

この動画をOneNoteに貼り付けてみましょう。

新しいページを開き、タイトルを入れたあと、メニューの「オンラインビデオ」をクリックします(このメニューはWindows版にしかありません)。すると、下のような画面が表示されますから、挿入するYouTube動画のURLを入れて、「OK」ボタンを押します。

すると、下のように、OneNoteの画面に、YouTube動画を埋め込むことができました。これをクリックすれば、Wi-Fi環境では、OneNoteの画面上でYouTube動画を再生することができます。こうすれば、OneNoteで実践ビジネス英語を学習しながら、関連のある動画をその場ですぐに参照することができるので、とても効率の高い英語学習を行うことができるでしょう。

 

以上、英語学習を楽しく効率アップするためのOneNote超活用法を紹介しました。この方法は、英語だけでなく他の語学にも応用できます。また、CNN英語ニュースなどの学習に適用すれば、YouTube上の学習素材はさらに豊富にそろっていますので、OneNoteをさらに幅広く応用することできるでしょう。機会があれば、改めてご紹介したいと思います。

See You Again !!

 

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